変形性膝関節症は日頃の予防がとても大切です。膝の関節がもともと弱い方でも予防を十分に実施すれば、変形性膝関節症の発症率を低くすることが出来ます。
まず最初に講じるべきなのは、肥満を解消することです。高カロリーの食事は出来るだけ制限し、特に肉の脂身や卵などを多く食べることは控えるべきです。LDLコレステロールなどには注意しなければなりません。
関節軟骨に含まれる成分を補完するのに効果のあるものとして、コンドロイチンやグルコサミンがあります。コンドロイチンは納豆や山芋、オクラやナメコなどのねばねばしたものに多く、甲殻類にはグルコサミンが多く含まれています。
また、適度な運動をすることも大切です。特に膝の負担を軽減させるために、太股や膝周りの筋肉をなるべく鍛えるのが理想です。鍛えるメニューとしては、スクワットが一般的です。
しかし、スクワットは人によって膝に痛みが出てしまうこともありますので、お薦めは踏み台昇降です。小学生や中学生の体育の授業などで行ったことがあるかと思いますので、思い出す方は多いことでしょう。
やり方は簡単です。少し高めの段差を用意して、その段差を左右で上り下りするだけです。ですが、いきなり高い段差に挑戦してしまいますと、膝に大きく負担をかけ、傷めてしまこともありますので、最初は低い段差から行うようにしてください。
そして、慣れてきたら徐々に段差を高くしていきます。また、この運動によって肥満の解消をすることができますので、カロリーコントロールと併せて計画的に行うのがベストな方法と言えます。
出来るだけ膝に負担のかかる運動は避けるようにすることも大切ですが、長時間のジョギングや重いものの上げ下げなどを除いては効果的な負荷も必要です。
例えば、水中でのウォーキングなどは陸上にいる状態のように膝に十分な負荷をかけなくとも筋肉だけを鍛えることができます。また膝には暖めると健康になる向きがありますので、お風呂などで効果的に温めるストレッチなどをするのもよい方法です。
O脚の方は変形性膝関節症にかかりやすい体質です。しかし日本人の女性の多くはこのO脚になっていて、先天性のタイプも多いのですが、正しい知識を身につければ解消することができます。
若い世代に多く見られるO脚の原因としては、下半身の関節のねじれやずれなどのゆがみの症状が挙げられます。
これらは、横座りやぺちゃんこの状態での座り方、内股歩きなどの習慣、または外反母趾などが原因として考えられますので、まずは正しい姿勢で座ったり、正しい歩行を始めるのことが、O脚改善の早道となります。
また、補助具としてサポーターや
インソール、クッションなどを用いるのもO脚改善には効果を発揮しますので、お薦めです。