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足底板について



変形性膝関節症の治療法として効果のあるのが、足底板を用いた治療です。足底板とは、足の裏、底につける中敷のようなものです。

基本的には、外側が1センチほど高くなっていて、変形性膝関節症で蟹股になっている状態を、外又状態に矯正することが可能です。このタイプのものを外側楔状足底板といいますが、他にも目的別、症状別に様々なタイプのものがあります。

この治療法は、変形性膝関節症の患者さんにとって、とても簡単に慣れることができる方法です。ほぼ無意識で慣れることができ、体が自然に学習してしまうのを待っているだけです。

変形性膝関節症は特に高齢者の患者さんに多い病気ですが、治療をする上でのアドバイスが伝わりにくい場合にも効果があると言われており、履くだけで良いというメリットがあります。

また、朝から夜までつけておくことも可能で、特に外出するときには特に外さないようにすべきです。しかし、慣らすことももちろん必要です、また、痛みを感じたらすぐにはずして診断を受けるべきです。

他のタイプのものとしては、縦アーチパッドタイプがあります。これは、偏平足の方や、土踏まずが痛む場合に用いられます。土踏まずを支えることで、土踏まずのアーチがなくならないように助けます。

足の外側を高くするタイプを、ウェッジシートとも呼びます。膝関節の痛みの他には、足関節の痛みにも多く用いられます。

O脚の変形性膝関節症の患者さんに多い、膝の内側が痛むというケースでは、パッドを入れることで足の外側を少し高くし、そのことで膝にかかる負担を軽減します。

実際につける際は、靴の中敷として切っていき、靴にフイットさせるように作成します。一般的には、4度や6度、8度の角度のタイプがあり、症状に応じて使い分けられます。

足底板は変形性膝関節症の傷みが酷い場合は使用できませんが、保存療法の一環として、また、痛みが比較的小さい場合にはウオーキングなどのリハビリの最中でも用いられます。

変形性膝関節症を解消する中川式治療法