変形性膝関節症の発症原因として多いものの1つにランニングがあります。フルマラソンをする程度でなくても、毎日3キロ程度はジョギングしているという方が膝痛を起こして検査を受けたら、変形性膝関節症と診断されるケースも多く、このような場合は他のリハビリ法を試行しなければなりません。
ランニングではウォーキングの場合よりもひざへの負担が増加しますが、何もしない場合よりも大腿四頭筋が鍛えられているため、それほど重い変形性膝関節症のケースは稀です。しかしそれでも変形性膝関節症では治療に長い期間を要します。
また、ランニングのスタイルに問題があって変形性膝関節症になってしまったケースは多くあります。つまり走り方自体のフォームが悪いことで、ひざに余分な負担をかけてしまって変形性膝関節症が発症したというケースです。無理な方法で走っていると、よく腸脛靭帯に炎症が起こります。
またこのことで、靭帯に被さったひざは痛みを起こします。このようなことが要因で、変形性膝関節症になる可能性が上がってしまうのです。ランニングを再開できるようにするためには、まず関節のすり減りを解消しなければなりませんが、他にはひざ自体を鍛えることも大切です。
ストレッチや体操などはランニングの前に必ず実行しているという場合は特にひざの鍛錬が大きなポイントです。スクワットを取り入れることで、ひざの周りにある関節の筋肉を鍛え、ロングのマラソンなどでも関節への影響を少なくすることができます。立位で足を肩幅程度に広げ、両手を頭の後ろにあてます。
立った状態で呼吸しながらしゃがみこみ、ひざを曲げるまで腰を自然に落としていきます。この動作を一回に20回ほど、無理の無い速度で行い、徐々に回数を増やしていくと太股の筋肉までまんべんなく鍛えられ、変形性膝関節症の痛みを改善することができます。
またシューズにも注目です。特にインソール、つまり中敷の形が悪いと、ひざには影響が出て変形性膝関節症になりがちです。靴えらびの際には走りやすさの他に、インソールまでチェックすれば、走る時の悪影響をより少なくすることができます。